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読み書きが困難な原因・あり得る可能性について

 

お子さんの宿題の解き方を見て「読み書きが極端に苦手そうだ」とか「自身の覚え方や書き方とあまりにも違うぞ」と感じることはありますか?

可能性は複数あります。

 

塾にご相談いただくケースで1番多いのは認知機能が年相応に働いていない場合です。

先天的な問題である場合が多く、小学校の指導要領ではなかなか身につけにくいでしょう。

認知がうまく働かない理由は、脳の機能の問題と運動機能の問題とに分かれます。

運動機能障害の傾向が強い場合は身体能力を高めつつ手先と脳と体全体の感覚を統合していく訓練を経て読み書き力の底上げをはかります。

 

そして意外に多いのが、生まれつき目に障害がある場合です。

障害というのはゼロと100という世界ではなくて、ちょっとその傾向があって少しだけ困っている、といったようなグラデーションの世界です。

困りごとが目立たない場合や本人の努力や感覚鈍麻の結果周囲が気づけていないというケースがあります。

 

目の視力検査は今も全小学生に実施されていますが、

弱視や色盲を見つける検査がこの数十年小学校で実施されなくなり、本人も違和感を感じる機会がなく気付かれないまま思春期を迎えているケースを何度となく見てきました。

 

お子さまの読み書きの困難さは、何が原因でしょうか?

以下に、脳の機能の問題による読み書きの困難さ=「ディスレクシア」についてご紹介してくださっているサイトの情報を一部ご紹介いたします。

 

保護者さまが「うちはこれだろうな」と分かる場合はぜひすぐにも最適な訓練環境を整えてあげてください。

やり方が変われば、あるいは専門的アプローチを経ることができれば、時に劇的に成長できることもあります。

 

見当がつかない場合は、どうぞ塾にご相談ください。

何に不得意があるのか、先天的なのか、方法が合わないだけなのか。

通塾いただく中で比較的すぐにわかります。

原因がわかれば、的確な学習指導で効率よく前向きに結果に繋がる練習ができます。

 

 

(以下引用)

認定NPO法人EDGE(エッジ)

https://www.npo-edge.jp/educate/faq/

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FAQ

Q. ディスレクシアの定義を教えてください
A. 読み書きの困難が主な症状である学習障害のひとつ。
ちなみに、ディスレクシアは、ギリシヤ語の「できない」(dys)という言葉と「読む」(lexia)が複合した単語です。
耳から入る情報、目から入る情報などが正確に自動的にすばやく処理ができないことから起こる症状ですが、まったく読めないというわけではありません。
発現率は日本では5%程度、英語圏では10%から20%といわれています。
なお、大人の脳梗塞の後遺症で読み書きができなくなる症状を医学的にディスレクシアと呼ぶため、生まれつき脳の機能の問題で同じような症状が出る子どものディスレクシアは
発達性ディスレクシアと呼ばれることもあります。

Q. ディスレクシアとLDの違いを教えてください
A. LDとは日本語で学習障害のこと。
Learning Disabilityの頭文字をとってLDと呼んでいます。
文部科学省の定義によれば、「知的発達に大きな遅れはないのに、学習面で特異なつまずきや習得の困難をもつこと」をいいます。
ディスレクシアはLDの一種で、特異的LD(spLD)とも呼ばれています。
とくに読み書きに困難を伴う場合を指します。

Q. ディスレクシアの特徴を教えてください
A. ディスレクシアの子どもたちが字を読んだり、書いたりできないのは、努力が足りないからではありません。
本人は読んだり、書いたりしたいけれど、そうできないのです。
では、何がどうできないのでしょう。何をむずかしいと感じているのでしょう。
そのいくつかをあげてみます。

ディスレクシアの子どもは、読み書きにむずかしさを感じています。
では、具体的には何がどうできないのでしょう? 
ひとりひとりみな、何ができないか、何がむずかしいかはちがいますが、おおよそ次のような特徴があります。
  • 一字ずつひろい読みをする
  • 行を飛ばす、どこを読んでいたかわからなくなる
  • 似た形の字を間違える
    (たとえば、「は」と「わ」、「へ」と「え」、「お」と「を」、「し」と「J」、「こ」と「い」と「り」。
    「た」「な」「に」や「さ」「ち」、「ろ」「る」、「ね」「め」「ぬ」などは読むときも書くときも間違えやすい)
  • 伸ばす音がわからない(たとえば、「おとうさん」)
  • へんとつくりを間違える
  • 同じ漢字でも違う読み方をする漢字が苦手
    (たとえば、【生】生きる、生まれる、生える、生命、誕生日、出生、出生地といろいろな読み方がある漢字は苦手)
  • 逆に読む(たとえば、めまぐるしい→めぐるましい)
  • 意味や音が似ている漢字を間違える(泉→湖、作る→使うなど)
  • 漢字の細かい部分を書き間違える(点が足りなかったり、横棒が多かったり)
  • 書き順がでたらめ
  • 鏡文字を書く、角度が違う
  • 内容は近いが聞いたとおりに書けない
読み書きが困難だと国語だけではなく、算数の文章題がわからないこともあります。
また、記憶に問題があると暗算がむずかしかったり、桁を間違えたりすることもあります。
さらに日本語ではほとんど問題がないように見えたのに、中学校に入って英語の勉強が始まると、とたんに混乱してしまう生徒も少なくありません。

そのほかの特徴
  • しばしば忘れっぽい
  • アトピー、アレルギー
  • 疲れやすい
  • 思い違い
  • 語順が混乱する
  • 手先が不器用だったり、運動神経が鈍い
  • ADHD(注意欠陥多動性障害:多動性、衝動性、注意散漫を主症状とした中枢神経系の発達障害)をあわせもっている場合が30%以上あるといわれている